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陶芸 焼き物 歴史 種類 大阪

【陶芸】日本の焼き物の基礎知識!歴史や種類・産地一覧も!

日本にはどれほどの焼き物の種類があるか知っていますか?

現在では失われてしまったものまで含めると、なんと、150以上の種類があると言われています。また、国が指定し振興する「伝統的工芸品」には32の産地の焼き物が指定されています。

それでは、日本の焼き物の基礎知識、確認してみましょう!

日本の焼き物の歴史

陶芸 焼き物 歴史

►縄文土器

縄文時代(紀元前14000年頃-前4世紀)、縄文土器と呼ばれる、縄目模様の厚手でもろい土器がつくられていたことが分かっています。この土器は、調理の際や、祭礼で用いられました。

ちなみに、現在日本で見つかっている最も古い土器は青森県の大平山元遺跡(おおだいやまもといせき)で発見されたものです。

►弥生土器

弥生時代(紀元前10世紀頃-紀元後3世紀中頃)には、弥生土器と呼ばれる、薄くて堅い土器がつくられるようになりました。

►須恵器(すえき)

古墳時代(3世紀中頃-7世紀頃)中頃から平安時代(794年-1185年)にかけて、須恵器(すえき)と呼ばれる、陶質の土器がつくられるようになりました。別名、祝部土器(いわいべどき)。渡来人からもたらされて技術で、穴窯(あながま)を用いて1200度くらいの高温で焼くのが特徴です。青黒色をしています。ろくろを用いて制作することもありました。

►奈良三彩(ならさんさい)

奈良時代(710年-794年)から平安時代にかけて、中国(当時の唐)で作られていた「唐三彩」を模した、奈良三彩と呼ばれる焼き物が制作されました。奈良三彩は、日本の焼き物の中で初めて釉(うわぐすり)を意図的に用いた技法であると考えられています。正倉院に残されている「正倉院三彩」は、奈良三彩の代表的な作品です。

►茶の湯文化と焼き物

時代が下り、安土桃山時代(1573年―1603年)になると、日本では茶の湯文化と結びついた、日本独自の特色を持った焼き物文化が発達します。京都や瀬戸、美濃などで今日の焼き物文化につながる作品が作りだされました。

►磁器の登場と有田焼・伊万里焼

江戸時代に入ったばかりの1610年、佐賀県の有田で陶石が発見され、日本での磁器制作の歴史がはじまりました。有田の酒井田柿右衛門という人物や、鍋島藩が色絵磁器の技法を生み出し、色彩豊かな磁器が生産されるようになりました。これが、有田焼、伊万里(いまり)焼と呼ばれる焼き物です。

磁器の制作は日本の焼き物の歴史において、革命的な技術でした。

その後、有田の磁器制作の技術は日本各地に広まり、「瀬戸物」として有名な瀬戸や「九谷焼」で有名な石川県南部などでも磁器が制作されるようになりました。

焼き物の種類って、ざっくりどんなのがあるの?

陶芸 焼き物 種類

土器

遺跡などから発掘されることでおなじみの、古い時代の焼き物。水を吸ってしまう性質や、もろさがある作りでした。約700~800℃と低い温度で焼かれ、釉(うわぐすり)は用いられていません。

陶器

粘土を材料に成形し、釉をかけて焼成したもの。釉を用いることで、吸水性はなく、光を通しません。一般的に、土器より硬く、磁器より柔らかいとされています。

磁器

石英,長石,陶石などの石の粉を原料に、高温で焼成したもの。原料に含まれるガラス質が溶けだし焼き固められ、素地は白色の半透明で、光を通します。また、吸水性はありません。有田、瀬戸、多治見、清水、九谷などが、日本の主な磁器の産地として知られています。

「伝統的工芸品」に指定されている焼き物産地はどこ?

陶芸 焼き物 産地

続いて、「伝統的工芸品」に指定されている産地を一覧でご紹介します!

東北地方

大堀相馬(おおほりそうま)焼

福島県双葉郡浪江町を中心につくられている陶器。

江戸時代以来の歴史を持っています。

青く、ひび割れた模様を生み出す「青罅焼」(あおひびやき)と呼ばれる技法が特徴のひとつです。

会津本郷(あいづほんごう)焼

福島県会津美里町を中心の産地としてつくられる、陶器と磁器。

安土桃山時代、屋根瓦を作ったのが「会津本郷焼」の歴史の始まりです。

古くからの技法を受け継ぎながら、現在の生活にもなじむ器を制作しています。

会津本郷焼|陶磁器のある暮らし。

 

関東地方

笠間焼

茨城県笠間市を中心に江戸時代からつくられる、笠間焼。

粘り気が強く、粒子が細かい粘土を使って成形し、丈夫な日用品として古くから使われてきました。

今日では、作家の個性を生かした作品作りに特徴があります。

益子(ましこ)焼

栃木県芳賀郡益子町周辺を中心につくられる陶器。

厚みがあり、ぽってりとしたつくりで重みがあるのが特徴です。釉薬は漆黒(しっこく)や赤茶色、飴色のものが代表的。

民芸運動の盛り上がりと共に、有名な産地となりました。

中部地方

九谷(くたに)焼

石川県の加賀市,小松市などを中心につくられる、陶磁器。

華やかな色絵が特徴です。中でも「金襴手(きんらんで)」と呼ばれる、金泥(きんでい)や金箔(きんぱく)でいろどる、金彩(きんだみ)の技法を用いた作品が代表的です。

越前(えちぜん)焼

福井県中北部にある越前町が主な産地で、「日本六古窯」のひとつ。

平安時代(794年-1185年)末期からの古い歴史を持ち、古代の須恵器の流れを汲んでいます。

人の手によって人工的に釉薬をかけるのではなく、高温で焼くことで、薪の灰から流れ出す自然の釉を用います。

美濃(みの)焼

岐阜県多治見市を中心に、美濃地方でつくられる陶磁器。

平安時代に須恵器から発展し、特に桃山時代(1573年-1603年)には優れた作品が多く残され、「美濃桃山陶」とも呼ばれます。豊かな色彩を用いた技法は、茶の湯文化とも結びつき、人気となりました。

瀬戸(せと)焼

愛知県瀬戸市を中心に、その周辺でつくられる陶磁器で、「日本六古窯」のひとつ。

現在、陶磁器を“瀬戸物(せともの)”と呼ぶのは、瀬戸焼が陶磁器の代表的な産地だったことに由来します。

古墳時代の5世紀後半に、愛知県名古屋市東部から豊田市西部、瀬戸市南部から大府市・刈谷市北部に日本三大古窯のひとつである「猿投(さなげ)古窯群」と呼ばれる窯がつくられ、埴輪(はにわ)や須恵器が焼かれたことが瀬戸焼の歴史の始まりです。

赤津(あかづ)焼

瀬戸焼のうち瀬戸市街の東方にある赤津地区で焼かれる焼物を赤津焼と呼びます。

古くから釉薬を用いていたのが特徴で、7種類の釉薬と12種類の装飾技法が現在にも伝えられています。

常滑(とこなめ)焼

愛知県常滑市を中心に、知多半島で焼かれる炻器(せっき:陶器と磁器の中間的な性質を持つ焼き物)。日本六古窯のひとつ。

鉄分の多い良質の粘土である朱泥(しゅでい)で成形した急須や茶碗は、現在も常滑焼の特産品のひとつです。

近畿地方

萬古(ばんこ)焼

「万古焼」とも書き、三重県四日市市を中心につくられる炻器。

葉長石(ようちょうせき)と呼ばれる鉱物を原料にし、耐熱性に優れ、高熱でも鍋が割れないことから、土鍋などがつくられています。

伊賀(いが)焼

三重県伊賀市でつくられる陶器。

鎌倉時代・室町時代からの歴史を持ち、茶の湯文化とむすびついて隆盛しました。

風化した花崗岩が湖底に堆積してできた陶土を原料に用い、強い耐火性があるのが特徴です。

信楽(しがらき)焼

滋賀県甲賀市信楽地域を中心に作られる陶器で、「日本六古窯」のひとつ。

近くで採れる良質の陶土を原料に、つぼ、火鉢などを作っています。

中でもたぬきの置物は信楽焼の代名詞的存在です。

京焼(きょうやき)・清水(きよみず)焼

京焼(きょうやき)とは、京都で焼かれる陶磁器のこと。
清水(きよみず)焼とは京焼のうち、特に清水寺周辺の地域でつくられる陶磁器のことです。

陶芸体験をすることができる観光スポットもあるので、京都に行かれた際にはぜひ行かれて見てはいかがでしょうか?

お土産にも最適ですよ!

詳しい情報はこちら↓

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京都

丹波立杭焼(たんばたちくいやき)

兵庫県丹波篠山市今田地区を中心につくられる陶器。「日本六古窯」のひとつ。

平安時代末期からの歴史をもつとも言われ、登り窯での中で高温で50時間以上も焼かれるという特徴があります。この焼き方によって「灰被り」と呼ばれる独特な模様と色が生み出されます。

出石焼(いずしやき)

兵庫県豊岡市出石町地域でつくられる、白磁を中心とした焼き物。

白い磁肌に、浮き彫りや透かし彫りを施すのが特徴のひとつで、「出石白磁」とも呼ばれます。

江戸時代中期に、この地域で大量の白磁の原石が発見されたことから、出石焼は始まりました。

中国地方

石見焼(いわみやき)

島根県江津市を中心につくられる陶器。

耐水性に優れた性質で、特に飯銅(はんどう)と呼ばれる、大型の水がめで有名です。

現在では、塩分、酸、アルカリに強いといった特性を生かし、梅干しなどを入れる小型のつぼなどもつくられています。

備前焼(びぜんやき)

岡山県備前市を中心につくられる炻器。「日本六古窯」のひとつ。

「伊部焼(いんべやき)」とも呼ばれ、釉薬を一切使わずにつくる赤みの強い色合いや焼き締める際に生まれる模様が特徴。

古墳時代から平安時代にかけての須恵器づくりが備前焼のルーツとされ、現在も「寒風(さぶかぜ)古窯跡群」が残されています。

萩焼(はぎやき)

山口県萩市を中心につくられる陶器。

文禄・慶長の役(1592~98年)の際に、朝鮮から渡来した陶工によってはじめられました。

特に茶碗を筆頭とした茶道具が有名で、古くから茶人に愛されてきました。茶人の好む焼き物を列挙した「一楽二萩三唐津」という表現のうち、「二萩」とは萩焼の事です。

四国地方

大谷焼(おおたにやき)

徳島県鳴門市大麻町大谷地区を中心につくられる炻器。

江戸時代の中ごろに開かれたと言われています。

大きなかめを作る際などに用いられる「寝ろくろ」や、日本一ともいわれる大型の登り窯が大きな特色です。

砥部焼(とべやき)

愛媛県砥部町を中心につくられる陶磁器。

江戸時代中頃からの歴史を持ち、白磁に薄い藍色の手書きの図案を入れるのが特徴です。やや厚手で上部なことから、讃岐うどんの器としても日常的に用いられています。

九州・沖縄地方

小石原焼(こいしわらやき)

福岡県朝倉郡東峰村でつくられる陶器。

江戸時代に伊万里焼を手本にはじめられました。

ろくろを回しながら、ハケや刃先で入れる、規則的な文様が特徴です。

上野焼(あがのやき)

福岡県田川郡香春町、福智町、大任町でつくられる陶器。

江戸前期に小倉藩主によって登り窯が築かれたのが上野焼のはじまりです。

薄手で軽量、釉薬を用いない、といった特徴があります。

有田焼(ありたやき)/伊万里焼(いまりやき)

佐賀県有田町を中心につくられる磁器。伊万里港から各地へ送られていたことから、「伊万里焼」の名でも知られます。

1605年頃から、日本で初めて磁器が生産された有田。赤色で彩色した「赤絵」が人気となり、海外にも輸出されました。

現在でも有田周辺は日本の主要な磁器産地で、食器やタイルなどを生産しています。

唐津焼(からつやき)

佐賀県東部・長崎県北部でつくられる陶器の総称。1580年代からの歴史があります。

日用品の他に、茶道具で有名で、茶人の好む焼き物を列挙した「一楽二萩三唐津」ということばにも、名が残っています。

三川内焼(みかわちやき)

長崎県佐世保市でつくられる陶磁器。別名、平戸焼(ひらどやき)。

白磁に藍色で絵付けする技法が特に有名です。

文禄・慶長の役(ぶんろく・けいちょうのえき)の際、朝鮮の陶工によって技術がもたらされたのが始まりと言われています。

波佐見焼(はさみやき)

長崎県東彼杵郡波佐見町を中心につくられる陶磁器。

江戸時代から庶民向けの食器を大量生産してきた歴史を持ち、現在でも日本有数の食器の生産地です。

江戸時代、高価なイメージのあった磁器を庶民に普及させました。

現在では、学校給食に用いる強化磁器の生産も行っています。

小代焼(しょうだいやき)

熊本県荒尾市、南関町、熊本市など県の北部地域でつくられる陶器。小岱焼(しょうだいやき)と表記されることもあります。

江戸時代初期の1632(寛永9)年からの歴史を持ち、江戸時代末期に最盛期を迎えました。

「松風焼」「五徳焼」「滝の原焼」といった別名もあります。

天草陶磁器(あまくさとうじき)

熊本県天草地方でつくられる陶磁器類の総称。

もともと「内田皿山(うちださらやま)焼」「高浜焼」「水の平焼(みずのだいらやき)」「丸尾焼」の四つの主な産地があり、国の伝統的工芸品に指定される際に、これらをまとめた呼び方として、天草陶磁器という名称が用いられるようになりました。

薩摩焼(さつまやき)

鹿児島県内でつくられる陶磁器。

16世紀末、朝鮮からの陶工によって技術がもたらされたのが始まりと言われています。

白薩摩(白もん)と呼ばれる、豪華絢爛なつくり陶器と、黒薩摩(黒もん)と呼ばれる大衆向けのものとの二種類があります。

壺屋焼(つぼややき)

沖縄県那覇市壺屋地区、読谷村を中心につくられる沖縄の代表的な陶器。

17世紀末、琉球王朝が三か所の窯場を集めたことが始まりと言われています。

東南アジア、中国、朝鮮、日本の流れを取り入れてきた歴史を持ち、素朴で力強い作風です。

最後に・・・

今回は、日本各地の焼き物など、陶芸の文化についてご紹介しました!

陶芸・焼き物の歴史はとても深く、また日本各地でそれぞれ地域の特徴が生かされた焼き物が今でも語り継がれていることが分かって頂けたと思います。

皆さんもお家で使う食器に、地域で作られた焼き物を利用してみてはいかがですか?

それでは、最後までお読みいただきありがとございました!

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